ROLIが約4年半ぶりに日本市場へ本格復帰
英国発の革新的楽器メーカーROLI(ローリー)が、ヤマハミュージックジャパンの取り扱いにより、2026年6月(予定)から国内での正規販売を再開します。ROLIといえば、シリコン素材の感圧式鍵盤を採用したSeaboardシリーズや、ピアノ学習向けの光るキーボードLUMIで知られる、楽器の常識を覆すメーカーです。
国内では一時期、正規代理店が撤退したことで入手困難な状況が続いていましたが、今回ヤマハという強力なパートナーを得て、サポート体制も含めた形での再上陸となります。DTMerにとっても、ライブパフォーマーにとっても、見逃せないニュースです。
今回発売される5機種をチェック
1. ROLI Airwave
最も注目を集めているのが、手の動きで音をコントロールするAirwaveです。鍵盤を弾くだけでなく、鍵盤上で手をかざしたり動かしたりする「エアジェスチャー」によって、音量・音色・エフェクトをリアルタイムで変化させられます。
MIDIコントローラーとして既存のDAWやソフトシンサと組み合わせることができるため、Ableton LiveやLogic Proなどを使ったパフォーマンスに新たな次元をもたらしてくれるでしょう。
2. Seaboardシリーズ
ROLIの代名詞とも言えるSeaboardは、シリコン製の連続した鍵盤面が特徴の多次元MIDIコントローラーです。MPE(MIDI Polyphonic Expression)に対応しており、1音ごとに以下の5つのディメンションで表現できます:
- Strike(タッチの強さ)
- Press(押し込みの深さ)
- Glide(横方向のスライド)
- Slide(縦方向の動き)
- Lift(離鍵の速さ)
この表現力は、ギターやバイオリンのような有機的なニュアンスを鍵盤で再現したい方に最適です。ROLI Dashboardソフトウェアと組み合わせることで、より細かいカスタマイズも可能です。
3. LUMI Keys
LUMI Keysは、鍵盤がLEDで光るコンシューマー向けキーボードです。専用アプリと連携することで、初心者でも楽しみながらピアノを学べる設計になっています。
ただしDTMer視点で見ると、MIDIキーボードとしてDAWに接続して使うことも可能。見た目のインパクトも高く、ライブ演出やYouTube・配信環境でのビジュアル映えも狙えます。
DTMでの実践的な活用シーン
MPE対応プラグインとの組み合わせ
Seaboardの真価を発揮するには、MPE対応のソフトシンサが必要です。代表的なものとしては以下が挙げられます:
- Native Instruments Kontakt(MPE対応ライブラリ使用時)
- Arturia Pigments(MPEモード搭載)
- ROLI独自のSoundware(Equator2など)
Ableton Live 11以降やLogic Pro X以降ではMPEトラックをネイティブサポートしているため、セットアップのハードルも下がっています。
Airwaveをライブパフォーマンスに活用
AirwaveはCC(コントロールチェンジ)信号を手のジェスチャーでリアルタイム送信できるため、フィルターカットオフやリバーブのウェットレベルをハンズフリーで操作するといった使い方が可能です。従来のモジュレーションホイールやフットペダルとはまた違う、視覚的にも印象的なパフォーマンスが実現できます。
ヤマハ取り扱いになることの意味
今回の再上陸で重要なのは、ヤマハミュージックジャパンが正規代理店になるという点です。これにより:
- 国内保証・修理対応が受けやすくなる
- 全国のヤマハ特約店・楽器店での取り扱いが期待できる
- 価格の安定と信頼性の向上
といったメリットが生まれます。以前はグレーマーケットや海外通販に頼るしかなかった状況から大きく改善されるでしょう。
まとめ:ROLIは「音楽表現の未来」を体験できる楽器
ROLIの製品群は、単なるMIDIコントローラーを超えた「表現のための楽器」です。特にSeaboardとAirwaveは、音楽制作やライブパフォーマンスに新たな可能性を開いてくれます。
2026年6月の正式発売に向けて、ヤマハミュージックジャパンの公式サイトや取り扱い楽器店の情報をこまめにチェックしておきましょう。MPE対応DAWやソフトシンサの準備を今のうちに整えておくのもおすすめです。
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